「大島紬の買取価格相場っていくらぐらいなんだろう…」
「大島紬ってどこで売るのが一番良いの?」
「大島紬を売りたいけど、安く買い叩かれそうで心配…」
こんにちは。『着物買取女将』のかずよです。
大島紬は高級な着物だからこそ、正しい売り方を知らないと損をしてしまう可能性が高いのです。
私も母から譲り受けた大島紬があるのですが、どうやって売ったらいいか分からなくて…
着物の売り方はたくさんあるから、どれが良いのか迷ってしまいますよね。
でも安心して下さい。
今回は私が実際に6社の着物買取専門店で買取してもらった経験をもとに、大島紬の買取価格相場や損をしない売り方を分かりやすくお伝えします。
この記事の目次
大島紬とは鹿児島県発祥の高級着物
大島紬は鹿児島県の南部に位置する奄美群島で織られる織物です。
泥染めで染めた手紡ぎの絹糸を手織りで織り上げた平織の布、もしくはその布で仕立てた着物を「大島紬」「大島」と呼びます。
フランスのコブラン織り・トルコのペルシャ絨毯と並んで世界三大織物のひとつとされ、着物好きのあいだでもたいへん人気がありますね。
大島紬の特徴
大島紬は手紡ぎ・手織りを基本としています。
蚕の繭から絹糸を紡ぐのも平織に織り上げるのも、すべて手作業です。
織り上がった大島紬は、しゃっきりとした独特の風合いが特徴とされます。
大島紬で仕立てた着物は初めは硬く感じられますが、お召しになるたびにからだに沿ってなじんでいきます。
絹ですから、夏は涼しく冬は暖かくお召しいただけます。
シワになりにくいのも特徴と言えるでしょう。
色合いは渋めのものが多く、縞や絣の文様が有名です。
とくに精巧な絣文様は世界一とも言われています。
高級なことでも知られる大島紬ですが、着物の格としてはカジュアルな普段着とされていますよ。
伝統工芸品として認められている大島紬
大島紬は、1975年に国の伝統工芸品に指定されました。
その際に5つの「大島紬の定義」が定められ、この定義を満たした生地だけが伝統工芸品として認められています。
それでは、5つの「大島紬の定義」を見てみましょう。
- 絹100%であること
- 先染めの糸を使い、手織りで織られていること
- 平織りで織られていること
- 締機(しめばた)という締機を使い、手作業で糸を加工していること
- 手機(てばた)という織り機を使い、織り上げたものであること
このように大島紬の定義は厳密で、機械で織られたもの・あとから染めたものは伝統工芸品とは認められないのです。
大島紬の歴史
「南島からの褐色の紬」として東大寺の文献のなかに見られることから、西暦700年ごろにはすでに織られていたと思われます。
また、さらに200年ほど前に東南アジア方面から伝わってきた織物が起源であると言われます。
明治時代までは島民が普段着として大島紬を着ていました。
しかし、1720年ごろに薩摩藩が出した『紬着用禁止令』によって、島民が大島紬を着ることは禁止されます。
それ以降、大島紬は薩摩藩へ納められることになりました。
本場奄美大島産の大島紬はさらに高級
大島紬の本場は、やはり奄美大島です。
大島紬の人気がたかまるにつれて、鹿児島市や東京都武蔵村山市などでも大島紬がつくられるようになったため、それらと区別するため「本場大島紬」という名称がつけられました。
奄美大島でつくられた「本場大島紬」には特別な証紙がついていて、大島紬のなかでも格別とされているんです。
大島紬は着物買取専門店で売るのがおすすめ!
大島紬を売るには、以下の方法が考えられます。
- リサイクルショップでの買取
- フリマやネットオークションでの買取
- 着物買取専門店での買取
リサイクルショップには着物に詳しいスタッフがいないことが多いので、大島紬の価値を正しく査定できない可能性が高いです。
すると、本当ならば高値で売れる大島紬に安い値段しかつきません。
またフリマやネットオークションでの出品は、自分で写真を撮ったり採寸したりしなければならず、相当な手間や時間がかかってしまいます。
それに大島紬ほどの高級な着物になると買い手も本気で品定めをするので、買い手とのやり取りに追われたり、購入後のトラブルやクレームに巻き込まれたりする可能性があります。
そこでおすすめの買取方法が『着物買取専門店』です。
着物買取専門店なら大島紬の価値を正確に見定めてくれるプロの査定員さんが多数いますし、査定も無料で行ってくれます。
出張査定ならお店まで着物を持っていく必要も無く、手間も時間もかかりません。
買取後も多種多様な販売ルートを持っているので、高値をつけてくれる可能性も高いです。
しかし着物買取専門店がおすすめといっても、どこの業者が良いのか迷ってしまいませんか?
私も実際に大手6社の着物買取専門店に査定してもらいましたが、買取金額には2倍以上の差があり驚きました。
査定員さんの説明や対応にも違いがあったので、私の体験談を参考にしたい方はこちらの記事をご覧下さい。
>>『【6社査定済】相場よりも高価で売れた着物買取業者口コミランキング』
ちなみに一番高い査定額をつけてくれた業者は『バイセル』でした。
バイセルは無料で査定を行ってくれる着物買取専門店です。
出張査定をしてもらったのですが、査定員さんの対応も丁寧で、分かりやすく査定額を説明してくれて好印象でした。
査定額に納得いかない場合は、無料でキャンセルすることができるのも魅力ですね。
また女性のお客さんであれば女性の査定員さんを無料で指名できるので、出張査定も安心です。
無料で査定してもらえるので、まずは大島紬の値段だけでも見てもらってから売るかどうかを決めるのでも大丈夫ですよ。
バイセルで買取査定をしてもらった体験談や他の利用者の口コミはこちらの記事でまとめているので、興味のある方はご覧下さい。
>>『坂上忍がCMに出てるバイセルの着物買取は安い?評判や口コミを解説』
大手着物買取専門店での大島紬の買取価格相場実例
実際に大手着物買取専門店で買取された大島紬の買取価格相場をご紹介します。
商品名 | 買取価格 |
証紙つき大島紬 | 300,000円 |
証紙なし大島紬 | 80,000円 |
証紙つき大島紬の訪問着や付け下げ | 260,000円 |
大島紬の訪問着など | 71,000円 |
大島紬や結城紬などの反物 | 198,000円 |
※上記の買取価格はあくまでも一例です。
やはり証紙がついている大島紬だと買取価格相場は高くなりますね。
大島紬の着物の買取金額相場の違いになる9つのポイント
お手もとの大島紬の着物を買取に出されるとき、査定金額のちがいになるポイントにはどんなものがあるのでしょう。
大島紬は、さまざまな種類の証紙がついていることでも知られています。
ここでは、どんなポイント・どんな証紙で査定金額が決まるのかを見ていきましょう。
大島紬の状態
汚れやシワ・着用回数など、その着物の状態は査定の大きなポイントです。
お召しになるたびにきちんとほこりを払い、湿気やシワに気をつけて正しく保管しておきましょう。
大島紬に限らず、手入れの行き届いた着物にはよい買取価格がつきやすいですね。
大島紬の丈
最近は背がたかく体格のいい方がふえています。
また外国からの観光客への着物レンタルサービスなどの流行からも、大きめの着物の需要がふえています。
ですから、極端に小さな着物よりも大きめの着物の方が高価買取の可能性がたかいと言えるでしょう。
大島紬の付加価値
大島紬の付加価値としては、本場大島紬かどうか、ブランド(「都喜ヱ門」などが有名です)のものどうかなどが考えられます。
また文様の細かさをあらわすマルキ数、染めの技法、刺繍の有無なども買取価格に影響します。
大島紬ではそれぞれの作業工程を分業しているため、作家物といえる生地はほぼありません。
時折、有名作家監修の大島紬を見かけることがありますが、これもひとつの付加価値と言えますね。
本物の大島紬であるか
大島紬のなかでも、「本場大島紬」の買取価格はたかくなる傾向があります。
一方、東京や宮﨑など奄美大島以外でつくられた大島紬は買取価格が低めになります。
本場大島紬には「地球印」と呼ばれる本場大島紬協同組合発行の証紙がついています。
これは査定のときにも重要ですので、なくさないように大切に保管しておきましょう。
ちなみに、鹿児島産の大島紬には「旗印」と呼ばれる証紙がついていますよ。
大島紬の織り方
大島紬は「手織り」が基本とされています。
機械織りの大島紬もあるのですが、査定のときにはもちろん手織りの紬の方が高額になります。
手織りの大島紬には、経済産業大臣指定伝統的工芸品をあらわす証紙がついています。
これも査定のときの重要なポイントになります。
大島紬のマルキ数
マルキ数は経糸の本数をあらわします。
経・緯ともに糸の本数が多いほど、精密で文様が細かくなります。
5マルキ、7マルキ、9マルキ、12マルキなどと表示され、数が多いほど手間や時間がかかります。
そのためマルキ数が多いほど高級な品ものとされます。
大島紬の染め方
大島紬にはいくつかの染め方があります。
なかでも有名なのは泥染めと草木染めでしょう。
とくに泥染めは世界中で奄美大島だけで行われていると言われる染色方法で、光沢のある深い黒色が特徴です。
泥染めと認められた大島紬には「古代染色純泥染」と書かれた泥染証紙が、それ以外の草木で染められ大島紬には草木泥染証紙がついていますよ。
大島紬の絹の種類
絹にもさまざまな種類があります。
化学繊維が混じっている絹、残りの繭からとられた不ぞろいな絹、国内産か海外産かによっても品質がちがいます。
天然の絹100%の正絹がもっとも上等とされ、たかい買取価格が期待できます。
証紙に「正絹シール」貼られているので、絹の種類や産地を確認なさってくださいね。
有名作家が手がけた大島紬
大島紬にはたくさんの工程があり、それぞれ熟練した職人によって仕上げられていきます。
ですので、ほかの生地のような「作家もの」は少ないと言えるでしょう。
大島紬を手がけた有名作家としては、友禅染織家の森口華弘や大島紬の名匠と言われる入来玄彩などが挙げられます。
このような作家が手がけた大島紬の買取価格は10万円を越えることもありますよ。
バイセルで買取査定をしてもらった体験談や他の利用者の口コミはこちらの記事でまとめているので、興味のある方はご覧下さい。
>>『坂上忍がCMに出てるバイセルの着物買取は安い?評判や口コミを解説』
大島紬の着物を高い金額で買取してもらうコツ
大島紬をたかく買い取ってもらうためには、なにかコツがあるのでしょうか。
ここでは大島紬の査定を依頼する際に、気をつけておきたいポイントについて考えてみましょう。
証紙とセットで買取価格アップ
その着物の由来や品質を保証する大切なものが証紙です。
古い着物の証紙をきちんと保管されている方は意外と少なく、誤って捨てられてしまう場合も多いのです。
しかし証紙が保存されているかどうかによって買取価格が数万円もちがってしまう場合もあります。
先ほどお話ししたとおり、大島紬にはさまざまな証紙がついています。
大島紬の査定を依頼なさるときには必ず証紙の有無を確認し、残っていた場合は忘れず提出しましょう。
では、証紙がない場合はどうでしょう。
着物買取専門店の査定員は着物の専門家ですから、証紙がなくても価値を見極めることができます。
ですから、証紙がないことで買取不可になるのではというご心配はいりません。
ただ買取業者が販売のために売値をつけるときには、証紙の有無によって売値が変わってきます。
証紙があれば相応の売値をつけることができるため、買取の価格もたかめに設定しやすいのです。
このようなことから、やはり証紙はしっかりと保管しておかれた方がよいでしょう。
劣化しないうちに早めに査定に出す
どんな着物も正しく保管するためには手間がかかります。
シワがよったり生地が傷んだりすれば、当然買取価格が下がってしまいます。
売却をお考えなら、できるだけ早く査定を依頼なさるのがよいでしょう。
着物の価値を正しく査定してくれる着物買取専門店で買い取ってもらう
大島紬ばかりでなく、着物の価値を判断するためには専門の知識が必要です。
専門の査定員が常駐している着物専門の買取店ならば、その点とても安心です。
貴重な大島紬ですから、ぜひ正しく評価し適正な価格で買い取ってくれる専門の業者を選びましょうね。
複数の着物買取業者で査定してもらう
着物買取専門店を初めから一店に絞ってしまうと、相場が分からずご心配という方も多いでしょう。
査定は複数の着物買取専門店に依頼しましょう。
私も実際に大手6社の着物買取専門店に査定してもらったら、査定額に2倍以上の差がありました。
私が査定してもらった様子や体験談はこちらの記事でまとめているので、興味のある方はぜひ参考にして下さいね。
>>『【6社査定済】相場よりも高価で売れた着物買取業者口コミランキング』
またひとまず1社だけに査定してもらって大まかな査定額の目安を知りたい方は、無料で査定してくれるバイセルをおすすめします。
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大島紬の着物の買取価格相場が高い理由
大島紬は、たかい買取価格が期待できる着物のひとつです。
ここではその理由についてもう少し考えてみましょう。
大島紬についてより深く知ることで、きっとお手もとの着物への愛着も増すことと思います。
製作に時間がかかるから
大島紬の製作には、細かく分けると60近い工程があるとされます。
そのため、一反の反物を仕上げるためにかかる時間は一年以上とも言われます。
大島紬のもっとも大きな特徴として、まず絣糸の生産方法が挙げられます。
独自に開発された締機と呼ばれる器具を使い、図案に合わせた「絣筵(むしろ)」を織り上げていきます。
織り上げた絣筵を泥で染め、染め上がった筵は一度すべて解かれます。
こうして、大島紬の絣糸がようやくできあがります。
絣糸を作るためだけに一度締機で織られるところから、「大島紬は二度織られる」と言われているのです。
次に生地を織る工程に入ります。
ここでは熟練の織り手が数センチ織り進んでは経糸をゆるめ、針先でひとつひとつの絣文様を合わせていきます。
大島紬の絣文様は一般的なもので一反で500万個ほど、高級とされる品ものでは1,000万個以上と言われています。
しかしあらかじめ織り上げた状態で染めた糸を再度織るため、大島紬の絣文様にはズレがないのです。
これほどの工程とそれぞれの職人たちの技術に支えられた大島紬は、「着物の女王」と呼ばれるにふさわしいと言えますね。
大量生産されない着物だから
大島紬の工程はたいへん複雑なため、大量生産は難しいとされます。
締機で絣筵を織り、仕上がった絣糸を再度生地に織り上げる…
その手間だけでもふつうの織物の二倍の時間と手間がかかることがお分かりいただけるでしょう。
この希少性も大島紬の価値のひとつですね。
雨や湿気に強く汚れや劣化が目立ちにくい着物だから
大島紬はもともと南方の島民の普段着とされていた着物です。
そのため、湿気に強くシワになりにくい性質をもっています。
また泥や藍を使って落ち着いた色合いに染められるので、汚れや劣化もあまり目立ちません。
天然染料を使用しているから
大島紬を染めるために用いられる染料は、泥・藍・そのほかの植物など天然のものばかりです。
例えば泥染めでは、テーチと呼ばれる木と泥が用いられ渋みのある色合いに染め上げられます。
このように化学染料が使われていないという安心感も、大島紬の人気の理由と言えますね。
伝統工芸品としてのブランド価値が高いから
大島紬は、その伝統と希少性から「着物の女王」と呼ばれます。
染色技法・織りの手法など、どの工程も大島紬特有ものとされています。
着物を着る人なら、一度は大島紬に袖をとおしてみたいと思われるでしょう。
日本の伝統工芸品として、大島紬は海外でも注目されているのです。
大島紬の買取を検討している方は、まずは着物買取専門店で無料査定してもらいましょう!
大島紬は高級な着物だから、プロの査定員さんがいる着物買取専門店で査定してもらうことをおすすめします。
複数の業者で査定してもらえば、損をしないで買い取ってもらえそうですね!
そうね。
私も実際に6社の着物買取専門店で査定してもらったから、2倍以上の金額で売ることができたわ。
私の体験談はこちらの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ひとまず1社に査定してもらって目安の査定額を知りたい場合は、一番高額査定してくれたバイセルをおすすめします。
バイセルで買取査定をしてもらった体験談や他の利用者の口コミはこちらの記事でまとめているので、興味のある方はご覧下さい。
>>『坂上忍がCMに出てるバイセルの着物買取は安い?評判や口コミを解説』