「着物を譲り受けたけど、どんな種類か分からなくて結局着ずじまいになっている…」
「着物には格があるって聞いたけど、イマイチどの格が高いのか分からない…」
「着物を着たいけど、どのシチュエーションで着ていいものか分からない…」
着物にはたくさんの種類があって、いつどんな時に着たら良いのか迷ってしまいませんか?
こんにちは。『着物買取女将』のかずよです。
今回は着物の種類や格について分かりやすくお話していきます。
私も以前にもらった着物があるのですが、どんな種類なのか分からず困っているんです…
着物の種類と格が分からないとTPOにあったふさわしい着物選びができないので、まずは基礎的な知識を付けていくところから始めましょうね!
この記事の目次
【女性着物の種類】格付け一覧表
格が高い順に上から並んでいます。
①正装・フォーマルな礼装着物
黒留袖
(出典:https://item.rakuten.co.jp/hitotoki/ii0225a40/)
正装・フォーマルな礼装着物の生地は主に絹を使っており、着物を織り上げた後に色を染める「後染め」で着色しています。
結婚式や披露宴、葬式などの冠婚葬祭の際に着用します。
黒留袖(くろとめそで)
既婚女性が着る着物のうち、最も格が高い(第一正装)です。
背中、両袖、両胸に一つずつ合計5つの家紋が入っているのが特徴です。
結婚式で両家の母親や親族の既婚女性が着用することが多いです。
参考記事:『黒留袖とは?知らないと恥をかくマナーや帯、髪型など全て徹底解説!』
本振袖(ほんふりそで)
未婚女性が着る着物のうち、最も格が高い(第一正装)です。
くるぶしくらいまで伸びた長い袖が特徴です。
結婚式や披露宴の花嫁衣装や成人式で着用することが多いです。
打掛(うちかけ)
白無垢、色打掛、引き振袖、新和装などの現代の和装結婚式で花嫁が着ることの多い着物です。
喪服(もふく)
黒一色で5つの家紋がついた葬式用の着物です。黒紋付(くろもんつき)とも呼ばれます。
②略礼装着・準礼装着
色留袖
(出典:https://item.rakuten.co.jp/warin/it-9/)
略礼装着や準礼装着は、第一正装や礼装着物の次の格としてゲストとしての結婚式や披露宴を始め、入学式や卒業式、七五三、パーティーなどの幅広い式典やイベントで着ることができます。
結婚式や披露宴で新婦や親族が着るべき第一正装をゲストが着るのはマナー違反になるので、ゲストは準礼装着を着るように注意しましょう。
色留袖(いろとめそで)
黒以外の生地を使った着物で、既婚・未婚に関わらず着ることができます。
上半身が無地なのが特徴です。家紋が5つ付いている場合は黒留袖と同格の第一礼装となり、親族の結婚式や披露宴で着用します。
家紋が3つ、1つと減ると訪問着や付け下げと同格になり、3つは親族の結婚式や披露宴、1つはゲストとしての結婚式や披露宴、パーティーで着用します。
参考記事:『結婚式の色留袖は親族はOKで友人はNG?恥をかかないマナーを解説!』
訪問着(ほうもんぎ)
肩から裾まで流れるような模様が描かれているのが特徴です。
上半身に模様があるかどうかで色留袖と区別しましょう。
既婚・未婚に関係なく着用でき、結婚式や披露宴以外にも入学式や七五三、表彰式などの各種式典やイベントで幅広く使えます。
参考記事:『親族や友人の結婚式で訪問着はOK!知らないと恥をかくマナーとは?』
振袖(ふりそで)
未婚女性の第一礼装です。肩から裾にかけて流れるような模様が描かれているのと長い袖が特徴です。
成人式や結婚式、パーティーなどで着用します。
参考記事:『【振袖の買取】相場価格以上で売れる損しないためのコツを解説!』
色無地(いろむじ)
黒以外の一色で染められた無地の着物です。
紋を1つ入れたら訪問着と同格になり、結婚式などに着ていくことができます。
紋を入れない場合は外出着として使えます。
参考記事:『色無地とはどんな着物?知っておきたいおすすめの色や帯を全て解説!』
③外出着
付け下げ
(出典:https://item.rakuten.co.jp/fukukimono/tt61486-160917zm/)
フォーマルな礼装着物や準礼装着は無地であったり肩から裾まで模様があったりと「柄の付け方」で区別されましたが、外出着などのカジュアルな着物は基本的に「小紋(こもん)」と呼ばれる共通の柄付けがされています。
小紋とは、着物全体に同じ柄が繰り返し描かれている柄付けのことです。
着用シーンは友達との買い物や食事、お出かけ、お茶会、茶道やお花などのお稽古ごとが多いです。
付け下げ(つけさげ)
訪問着に似たデザインの着物です。
訪問着が着物全体で1つの絵柄を描いているのに対して、付け下げは着物全体に均一な模様が描かれているのが違いです。
基本的には訪問着よりも格が下ですが、最近では訪問着と同じくらい豪華で格があるものもあったり、一方でカジュアルに着られるものもあったりと、それぞれの着物を見て格を付ける場合が多いです。
参考記事:『付け下げと訪問着の違いの見分け方を柄や格、TPO、値段で徹底解説!』
小紋(こもん)
着物全体に同じ柄が繰り返し描かれている柄付けがされている着物です。
付け下げとの違いは、付け下げは柄の上下が決まっているもの、小紋は柄の上下が関係ないものです。
柄の上下が決まっている付け下げの方が生地の染色に手間がかかるため、格が高いとされています。
柄の種類が多種多様なので、TPOに応じた柄を選ぶ必要があります。格式高いお稽古毎などの場合は古典柄がおすすめです。
参考記事:『小紋とはどんな柄の着物?合わせる帯やコーディネートを全て解説!』
江戸小紋(えどこもん)
一見すると無地に見えるほど細かい柄が描かれている単色の着物です。
柄が派手な小紋はカジュアルな外出着に該当しますが、シンプルな柄の江戸小紋は色無地と同格とされ、略礼装着として着ることもできます。
参考記事:『江戸小紋とはどんな着物?柄や種類、帯のコーディネートを全て解説!』
小紋友禅(こもんゆうぜん)
花鳥や草木、山水などの柄を豊富な彩色で描き上げられた柄の着物です。
小紋なので全体的に同一の柄なのが特徴です。派手な柄になるのでカジュアルな用事で着ることが多いです。
絞り(しぼり)
生地の見た目がデコボコしているのが特徴の着物です。
布を糸でくくったり器具で挟んだりして作ることから、デコボコした特徴的な生地になります。
参考記事:『絞りの着物とは?知っておきたい合う帯やコーディネートを全て解説!』
お召(おめし)
多くの外出着が先染めの紬なのに対し、お召は後染めなのが特徴です。
生地にハリとしなやかさがあり型くずれしにくい着やすい着物です。
江戸時代の将軍が好んでお召しになっていたことから「お召」と名付けられました。
参考記事:『お召し、御召縮緬の着物とは?種類や格、コーディネート画像を紹介!』
更紗(さらさ)
南方系のエキゾチックな柄の着物で、個性的な印象を与えられます。
派手な柄なので格式高いイベントに着ていくのは不向きですが、カジュアルな場ではオシャレに着ていくことができます。
参考記事:『【更紗模様とは?】着物や柄の特徴や帯のコーディネート方などを解説!』
④普段使い・カジュアルな着物
紬
(出典:https://item.rakuten.co.jp/fukukimono/qq83160-180413bf/)
普段使いできるカジュアルな着物は、格が一番低くなります。
結婚式や披露宴などの格式高い式典には着ていけないのはもちろんのこと、お茶会や茶道、お花の稽古などにも着ていくのは不向きとされています。
近所での買い物や親しい友人との食事などのシーンで着るようにしましょう。
また礼装着物や準礼装着は着物を織り上げた後に染める「後染め」で着色していますが、普段使いするカジュアルな着物は先に生地や糸を染めてから織り上げる「紬(つむぎ)」と呼ばれる作り方になっています。
紬(つむぎ)
先に糸を染めてから織り上げた着物全般を指します。
参考記事:『紬とはどんな着物?知っておきたい帯やコーディネート作法を徹底解説』
絣(かすり)
ところどころにかすったような模様が描かれているのが特徴の着物です。
絣模様を織って表現したものを織絣、染めて表現したものを染絣と言います。
参考記事:『絣とはどんな着物?知っておきたい模様や柄、生地の種類を徹底解説!』
黄八丈(きはちじょう)
黄色い布にまだら模様が描かれた着物です。
八丈島に生えている植物の煮汁で染めて作られます。徳川綱吉公が気に入っており、家族に特注品を贈っていたことでも知られています。
参考記事:『黄八丈とはどんな着物?値段や似合う帯など全て解説!』
銘仙(めいせん)
縦の糸と横の糸を交互に織り合わせたことで作られた着物です。
足利銘仙や秩父銘仙、桐生銘仙など生産地の名前がついた有名な銘仙があります。
木綿(もめん)
木綿素材の着物で、普段着用の着物として一般家庭で広く親しまれています。
家庭でも洗濯でき、お手入れも簡単なのが特徴です。夏以外の季節に着用します。
ウール
ウール素材の着物で、安くて丈夫なのが特徴です。木綿着物と並んで一般家庭に広く普及しています。
参考記事:『ウールの着物の特徴とは?洗濯方法や合わせる帯、季節などを徹底解説』
デニム着物
デニム素材の着物です。カジュアルな印象が強くなります。
夏用の着物
麻などの軽くて通気性の良い素材を使った着物です。サラサラした着心地で単衣(1枚)で着ることができます。
特に高級麻織物である上布の着物は夏にピッタリです。
参考記事:『上布の着物とは?種類や格、模様の特徴などを分かりやすく解説!』
浴衣
夏の着物の中でも最もカジュアルな着物です。
元々は身分の高い方が湯上がりに羽織った着物が始まりで「浴衣」と名付けられました。
現代では、花火大会や夏祭りなどの気取らない場で着ることが一般的です。
参考記事:『【浴衣買取】価格相場やおすすめ買取方法(持ち込み/宅配/出張)を解説!』
基本的に生地がスベスベしていて光沢のある着物や家紋が入っている着物は格が高くて、生地がザラザラしていて光沢の無い着物や家紋が入っていない着物は格が低いということですね。
【男性着物の種類】格付け一覧表
格が高い順に上から並んでいます。
①正装・フォーマルな礼装着物
黒羽二重五つ紋付
(出典:https://item.rakuten.co.jp/fukukimono/oh91808-181213am/)
黒羽二重五つ紋付(くろはぶたえいつつもんつき)
黒色の生地で背中、両袖、両胸の5カ所に紋が入った着物です。
未婚・既婚、年齢に関わらず、男性の着物の中で最も格が高い(第一正装)です。
袴と羽織をセットで着ます。結婚式で新郎が着るのが一般的です。
②略礼装着・準礼装着
色紋付
(出典:https://item.rakuten.co.jp/rental-poem/mo037/)
色紋付(いろもんつき)
黒以外の白やグレー、茶、紺などの生地を使った無地の着物で、黒紋付の次の格にあたる略礼装着です。
女性の着物で言うところの色留袖と同格にあたります。
家紋を5つ入れれば婚礼衣装として着ることもできます。家紋が3つ、1つと減ることで格が下がります。
お召一つ紋付(おめしひとつもんつき)
無地の着物に紋が1つ、3つと入っているのが特徴です。
女性の着物で言うところの訪問着や色無地と同格にあたります。紋が入ることで格が上がり、ゲストで参加する結婚式や披露宴などで着ることができます。
③外出着、カジュアルな着物
紬
(出典:https://item.rakuten.co.jp/fukukimono/ow87873-181016cm/)
紬(つむぎ)
生地を織る前に先染めされた着物です。
普段使いするので紋が入っていなく、袴を履かなくても大丈夫です。
外出する際は羽織を着て、改まった場に行く時は袴も着用します。
参考記事:『紬とはどんな着物?知っておきたい帯やコーディネート作法を徹底解説』
ウール
ウールを生地に使った初めて着物を着る男性でも着やすい着物です。
普段使いに適しており夏以外の季節で着ることができます。
参考記事:『ウールの着物の特徴とは?洗濯方法や合わせる帯、季節などを徹底解説』
上布(じょうふ)
夏用の男性着物です。サラッとした着心地で清涼感のある見た目が特徴です。
生地が薄いため身体が透ける可能性があるので注意しましょう。
参考記事:『上布の着物とは?種類や格、模様の特徴などを分かりやすく解説!』
男性用の着物は種類が少ないですが、「黒色・紋がある」ということが共通した格が高い着物の特徴ですね。
女性の帯の種類
袋帯
(出典:https://item.rakuten.co.jp/kasane-kyoto/fo-308/)
帯も着物同様に格があり、格の高い順に紹介していきます。
基本的に帯の格は、帯の「長さと幅」で見ると分かりやすく、格が高い帯ほど幅広で長い傾向にあります。
着物の場合は「染め」の着物の格が高いですが、帯の場合は「織り」の帯の格が高くなります。
丸帯(まるおび)
幅広の生地を二つ折りにして帯芯を入れ、端を縫って仕立てたものです。
広帯とも呼ばれ、帯の中で一番格が高いです。
昔は黒留袖や本振袖などの格が高い第一正装と合わせて使われていましたが、現在では舞妓さんの衣装として用いられることが多いです。
参考記事:『丸帯とは?特徴や値段、結び方から袋帯との違いまで詳しく解説!』
袋帯(ふくろおび)
表の生地と裏の生地が分かれている長い帯です。
金や銀の糸が使われていたり、重厚な織り柄になっていたりします。
背中で帯を重ねて結ぶ「二重太鼓結び」に適した帯で、格式の高い式典で格の高い着物と合わせて使います。
全通帯(ぜんつうおび)
総柄・通し柄とも呼ばれ、帯の端から端まで柄が描かれている帯です。
六通帯(ろくつうおび)
帯の6割の部分に柄が描かれている帯で、帯を巻く際に重なって見えない部分は柄が省略されています。
洒落袋帯(しゃれふくろおび)
袋帯と同じく表と裏の生地が分かれている帯ですが、袋帯のような格式高い着物に合わせるのではなく、普段使いできるオシャレな着物に合わせる用の帯です。
金や銀の糸や重厚な織り柄ではなく、軽めの柄なのが特徴です。
京袋帯(きょうふくろおび)
袋帯と同じく表と裏の生地が分かれている帯ですが、袋帯が二重太鼓結びをする長さなのに対して、京袋帯は一重太鼓結びをする短めの長さになっています。
簡単に結べる長さになっているので、普段使いする帯に適しています。
参考記事:『京袋帯とは?袋帯との違いや結び方、合わせる着物など詳しく解説!』
名古屋帯(なごやおび)
表と裏の生地が一つに織られている帯です。短めに作られており一重太鼓結びで巻くことが多いです。
着用シーンとしてはフォーマルな場では葬式が多く、不幸が重ならないようにと二重太鼓結びではなく一重太鼓結びの名古屋帯が使われます。
またカジュアルな場でも着用することができます。
格のある名古屋帯
通常の名古屋帯に金や銀の糸が使われたフォーマル感のある帯です。
訪問着や色無地などの略礼装着と合わせて使うことが多いです。
単帯(ひとえおび)
単衣の着物に合わせて用いる二重太鼓結びができる長さの帯です。
半幅帯(はんはばおび)
袋帯や名古屋帯の帯幅の半分に仕立てられた帯です。
様々な結び方を楽しむことができ、小紋や紬と合わせたり浴衣などのカジュアルなものとも合わせたりできます。
踊り帯(おどりおび)
舞踊家が好んで使っていたことから名前がつけられた帯です。色や柄、模様が派手なところが特徴です。
腹合わせ帯(はらあわせおび)
表の柄と裏の柄をリバーシブルで使える帯です。
掛下帯(かけしたおび)
現代の花嫁衣装用着物として使われる打掛の下に締める帯です。
祝い帯(いわいおび)
主に七五三で着用する子供用の帯です。丸帯仕様と袋帯仕様の2種類あります。
抱え帯(かかえおび)
大奥に出てくるような引きずるくらいに長い着物の裾をたくし上げる補助として使われる帯です。
現代では花嫁衣装や七五三衣装で帯の下部に添えて締めるアクセサリー的な位置づけになっているものもあります。
扱き帯(しごきおび)
抱え帯の一種で、素材には絹が使われ、結び先が腰から足へと足れるような結び方をする帯です。
抱え帯が引き締まった印象を与えるのに対し、扱き帯は柔らかい印象を与えます。
軽装帯(けいそうおび)
太鼓結びをしなくても簡単に結べるように、身体に巻く部分とお太鼓の部分が分かれている帯です。
文化帯や付け帯、作り帯とも呼ばれます。
帯が長いと重ね巻きができるので「幸せが重なるように」と願いを込め、お祝い事や晴れやかな式典で使われることが多いです。
また普段使いする帯は簡単に巻けて着心地も良くするために、短い作りになったんですよ。
男性の帯の種類
角帯
(出典:https://item.rakuten.co.jp/tosen/b3m-42/)
角帯(かくおび)
生地を半分に織って仕立てたもので、男性ものの帯で一番格式が高いです。
袋状のものや単のもの、帯芯を入れたものなどがあります。
固い素材を使うので、しっかりした印象を与えます。
兵児帯(へこおび)、ファブリック帯
芯の入っていない帯で、カジュアルな着物と合わせて使います。
柔らかい素材なので結びやすく、気疲れしないのが特徴です。
着物に必要な小物の種類
襦袢
(出典:https://item.rakuten.co.jp/ohkini/f-34012-30015-a000-001/)
着物を着る際は、着物と帯だけではなく、それ以外の小物も合わせて揃える必要があります。
足りない小物は無いか、チェックしてみましょう。
襦袢(じゅばん)
着物の下に着る肌着にあたります。基本的に着物は単体で着るのではなく、襦袢とセットで着ます。
襦袢には肌の上に直接着る肌襦袢と肌襦袢の上に着る長襦袢があります。そして長襦袢の上に着物を着用します。
草履(ぞうり)
フォーマルな場で正装する場合は草履を履きましょう。
格が高い着物と合わせる場合は、底が厚い革草履が適しています。
下駄(げた)
お出かけや普段使いなどのカジュアルな場では下駄が向いています。鼻緒の柄などを着物に合わせることで個性を演出できます。
足袋(たび)
現代で言うところの靴下にあたります。草履や下駄を履く際に着用します。
帯留め(おびどめ)
帯び締めに通して使うアクセサリーです。
無くても着物としては成り立ちますが、カジュアルな和服としては帯留めがあった方がオシャレです。一方で礼装などフォーマルな場では付けない方が無難です。
かんざし
和服に合わせる髪飾りです。先端に漆器やビーズの飾りがついた「一本かんざし」が一般的です。
半襟・半衿(はんえり)
長襦袢の襟部分に縫い付ける布地です。顔に近い部位になるので、半襟の柄や種類によって与える印象がガラリと変わります。
フォーマルな場では白い生絹の半襟を、カジュアルな場では好みの半襟を使うのがおすすめです。
シチュエーション別ふさわしい着物や帯の種類
結婚式(新郎・新婦)
【着物の種類】
- 黒羽二重五つ紋付(新郎)
- 本振袖(新婦)
- 打掛(新婦)
【帯の種類】
- 丸帯
- 礼装用袋帯
結婚式(親族)
【着物の種類】
- 黒留袖(既婚女性のみ)
- 色留袖五つ紋付(既婚未婚女性問わず)
【帯の種類】
- 礼装用袋帯
結婚式・披露宴(ゲスト)
【着物の種類】
- 色留袖三つ紋付(既婚未婚女性問わず)
- 色留袖一つ紋付(既婚未婚女性問わず)
- 訪問着一つ紋付
- 色無地一つ紋付
【帯の種類】
- 礼装用袋帯
買い物やお出かけ、ランチ
【着物の種類】
- 付け下げ
- 小紋
- 紬
【帯の種類】
- カジュアルな袋帯
- 名古屋帯
- 半幅帯
- 軽装帯
お茶やお花などのお稽古ごと、ディナー
【着物の種類】
- 紋無しの色無地
- 付け下げ
- 小紋
【帯の種類】
- 礼装用袋帯
- 格のある名古屋帯
初詣
【着物の種類】
- 振袖
- 色留袖
- 訪問着
- 付け下げ
- 小紋
- 紬
【帯の種類】
- 袋帯
- 名古屋帯
- 半幅帯
- 軽装帯
着物の種類と格を見分けて、TPOにあった正しい着こなしをしよう!
着物の種類と格の見分け方のポイントをおさらいしましょう!
- 格が高い着物は黒くて光沢がある
- 家紋が5つ、3つ、1つ、無しの順に格が下がる
- 無地の着物の方が格が高い傾向にある
- 帯は長くて幅広のものが格が高い
- 格が高い着物はフォーマルな場で、格が低い着物はカジュアルな場で着る
あなたの着物は何の種類か分かりましたか?ちなみにユウコさんの着物は何でしたか?
私の着物は振袖でした…私は結婚してて着る機会がないので、着物買取業者で売ることを検討しようかな…
それは残念でしたね…着物を大事に査定してくれて高く買取ってくれる業者さんはこちらの記事でまとめてるので、着物を売る場合は参考にして下さいね。
参考:【6社査定済】相場よりも高価で売れた着物買取業者口コミランキング